11月22日。長野県北部で発生した地震はマグニチュード6.7という大きさにも関わらず、奇跡的と言ってもいい、死者ゼロという結果になりました。
ニュースでも何度も取り上げられていますが、この「死者ゼロ」の背景には、地域の「結び付き」があった、とする話が多く出ています。
さて、この長野県という地域。
知ってる人には有名な話ですが、この地域は昔から「結び付き」の強い地域だと有名なんですよね。
元々、山が多い場所で、大きな町は山と山の間の盆地に作られ。
山側には小さな村落が点在。
山を越えなければ県内の他の町と交流を持つことが難しく。町によっては県内より近県とのほうがアクセスが良いために、経済圏的には他県との結び付きが強かったり。
縦に長い形のため、北部と南部の結び付きも薄かったり……。
なんだか、地域の結び付きの強さの話なのに、何故か結び付きの弱さの話になってますが……。
まぁ何と言うか。
ぶっちゃけて言ってしまうと、長野県って県内の町同士の仲がくっそ悪いという話。
そしてその半面、町の中の結束が、かなり堅いという噂。
元々が別の県だったのをまとめて長野県としたため。
県名で揉め、県庁所在地で揉め、国立大学の場所で揉め。
国立大学に関しては普通、県の名前を冠する大学になるところを、何故か長野県は『信州大学』という名前。
これは信州大学の前身である学校が松本にあったこともあり、長野の名を使うことに反対意見が続出したとか何とか。
最近でも長野市以外の長野県民を「長野の人」と呼ぶと怒られるとか。
皆、他県で出身地を名乗る時も、長野県出身とは言わずに、特に南部は「信州出身」とか、地域名を言うとか。
最近だと松本市のサッカークラブ、『松本山雅FC』が地元の圧倒的声援を受けてJ2昇格。
J2では異常なほどの観客動員数を誇り、サポーターの応援も熱烈。
当然ながら、宿敵である長野市のサッカークラブ、『長野パルセイロ』 に絶対に負けるわけにはいかない、という思いが原動力なことは言うまでもなく。
両者共に近隣の町をホームタウンとして囲い込み、 自分達が長野県のサッカークラブだと言わんばかりに陣取り合戦を繰り広げています。
まぁそういう訳で、この地域は、隣町とは仲が悪いが町内の結束は堅い、という場所なわけで。
今回の地震ではその良い面が上手く吉と出て、美談と相成りましたが。
世の中、常に二面性が存在するもの。
ということを今回の地震での『地域の結び付きの強さ』に関するニュースを見て思いました。
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