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2014年10月21日火曜日

2014年、灘のけんか祭りに行ってきた その4(動画⑦⑧)御旅山への旅



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その3、「牛スジ入りたこ焼きは美味い」からの続き。


動画に合わせて書いてます。
この記事は動画⑦~です。
全体の流れを知りたい人は最初からどうぞ。




ここからは動画⑦



動画⑤で松原八幡神社から出た屋台に続いて御旅山へと向かう。
本当は動画⑥で出た屋台について行こうかと思っていたが、広場一周に忙しそうなので先に出た屋台を追いかけることにした。
動画の最初は神社の西門前。小学校横から。

この道を歩き出してから思う。
道にゴミ落ちすぎ。
原因はゴミ箱がどこにもない事だろうか。まぁそれはよくあることだが。
こういう行楽のゴミは持ち帰るというのがマナーだとは思うが、そもそもの話、ゴミを持ち帰ることがまず不可能な格好の人が大量にいるということ。
ゴミ箱がなくて、ふんどし一枚。そうなるとゴミをどうするかなんて、ね?
そりゃ「ゴミを捨てるな」とはどこにも注意書きも出来ないわな、という感じはする。
ちなみに、自分は初めからゴミ箱はないものと考えていたので、ビニール袋は持って行っていた。
おかげで小さいカバンが閉まらなくなって困った。

屋台に続いて道をずんずん進む。
この道って昔ながらの風景が残っていて中々風情がある。
こういう店とかも凄くいい感じ。
機会があれば祭り以外でも一度来てみたいと思える風景だった。
詳しくは動画⑦をじっくり見てね!(宣伝)

こちらは屋台蔵だと思われる。
屋台蔵とは、屋台を普段収納しておく場所。
話はズレるが、この『屋台』という名前。兵庫県以外では通用しない地域がほとんど。
昔、大阪で地元の秋祭りを説明しようとして困った。
「屋台をかつぐ」と言っても屋台が何か理解されないし。
屋台は祭りでたこ焼き売ってるアレのことを指すから余計に話が通じない。
言葉で色々説明したら、「それは神輿だろ」と言われてしまう。
まぁ、だんじり人に説明したのが悪かったのかもしれないが。
だんじり人は、日本の祭りと言えばだんじりだろう、と本気で考えてそうなところがあって、あまり他地域の祭りに興味がなさそうな感じ。
他の地域の人ならわかってくれたかもしれない。

御旅山が近づいてくる。
山肌に人、人、人。
ここが実質、祭りのメイン会場だ。
心なしか担ぎ手達もヒートアップしている気がする。






ここからは動画⑧
目立つサムネイルを付けたほうが再生回数が上がる、という話を聞いて。
物は試しと、今回はサムネイルありとサムネイル無しで作っていたが、見事にサムネイルの有り無しで再生回数に差がでた。
というわけで、とにかく何でもいいから目立つサムネイルを色々作ってみた最終形態がこれ。
動画①のシンプルなサムネイル画像が懐かしくなるほど色々やってしまった。



御旅山へ到着。
うん…。人が多すぎる。
人が多すぎた結果、交通整理によって立ち止まることが不可能に。
つまり、ここでの見学は不可能。
本当にどうしようかと思いながら人の流れに乗ってそのまま抜けることに。
もう帰ろうか、どうしようかと考えていたところ、皆が上がっていく階段を発見。
とりあえず登ってみることに。

ちなみに、練り場はこんな感じ。
メイン会場と言われるだけはあり、活気がある。

動画では階段を上がっていく途中で撮影をストップした。
本当は頂上まで撮影するつもりだったが、前にBlogで書いたように、どう観光するべきかわからず、予定が立てられなかったために、電池配分をミス(言い訳)
この時点で3個あった電池の内2つを使い果たし、3つ目も半分ほど使ってしまう。
仕方なく節約のために電源を切ることにした。
この後の動画が少ない理由の大半はこの電池配分ミスが原因。
あともう一つの理由は、坂を下から撮影する場合、あらぬ疑いをかけられかねないと思ったから。
普通の人は屋台や神輿を撮影しても、祭り会場の横にある階段を撮影する人なんていないだろうし。
余計に怪しく見える。

そんなこんなで色々あって、ここからは写真撮影が増えました。

中村の屋台に付いて山を登って数十分。頂上に到達しました。
小さい山なので、すぐに頂上まで辿り着けます。
途中から屋台のペースに合わせましたが、それがなかったらもっと早く着いていたでしょう。
ちなみにこの隣の山には黒田官兵衛の父が隠居城とした国府山城跡があります。
帰りはそちら方面を通ったので山自体は見えたのですが、 真っ暗闇だし、三脚もないし、そもそも電池もないし、撮影は不可能でした。

そしてこれが頂上からの景色。
端から端まで高圧電線が埋め尽くす大絶景となっています。
後ろには海まで見えていますし、電線も。
左の端には島まで見えています。そして電線も。

さて、祭りの大まかな流れですが。
松原八幡神社から出発した屋台はこの御旅山へと到着し、下の練り場で練り合わせ、差し合わせを行ってから御旅山へと登って行きます。
山を登るというのは、 屋台を引っ張って登るのではなく、担いで登るわけです。
当然ながらそれなりに時間もかかります。
その後、山頂で儀式。
そしてまた担いで下山。
最後に気が済むまで下の練り場で練り合わせるのが流れ。


御旅山山頂から少し降りた位置にある広場から見た景色。
左下にある作業小屋が邪魔で、下の練り場が見えるポイントが少ないです。

これが一番良いポイントで撮れた写真。
綺麗に見えるスペースは30人分もないだろうなぁ。


正直なところ、このあたりで疲れがピークに達しました。
その3、の最初でたこ焼きを食べたところ以外ではずっと立ちっぱなし、歩きっぱなし。
そして山登り。
山頂のスペースも地元の町内会が押さえ済み。
人も多くて、そこらに腰を下ろすこともままならない。
とりあえず、もう細かいことを気にしてるほどの余裕もなく、テント脇の狭いスペースにある土手に腰を下ろすことに。
小さいレジャーシートでも持ってくればよかったと思う。
飲み物は山頂にあるテキ屋でペットボトルを購入。500mlで200円。
人が多すぎて、ちょっと下まで買い出しに行けるような状況ではない今、良心的だと思える。
しかし、上で紹介した動画⑦の昔ながらのお店で購入しておかなかったことを少し後悔。

少し上に祭りの大まかな流れを書きましたが。
上の写真にあるように、まだ下で練り合わせをしています。
つまり屋台が山を登ってくるのはこれからとなります。
隣に座っていた若い女の子が「遅い、遅い!」と愚痴ってる話を盗み聞きした感じでは、この時点で2時間以上の遅れが発生していたとのこと。
というわけで。
 これが。

こうなるまで待ち続けて、やっと登ってきて。

こうなった頃にやっと最後の屋台が登り。
下山が開始される。

この時は疲れて死んだ魚のような目をしていた気がする。
もしその顔で小赤壁にいたら通報されてた自信がある。
(小赤壁とは、この近くにある断崖絶壁。中国の赤壁に似てるからそう名付けられた)


写真や動画の時刻データを見てみたところ、山頂に到着した時間が16:20前後で、屋台が下り始めたのが18:20分前後だから、2時間ほど待った計算になるのかな。
まぁ横の女の子が愚痴りたくなる気持ちはわかる。
ここの祭りは女人禁制。
動画を見ているとわかると思うが、見物している女性がかなり多い。
これは女性が祭りに直接参加出来ないために見物客となるからだと思われる。
灘の男にとって、祭りは人生かもしれないが。
女の子からしたら、何かに関われるでもなし。
それでも自分の地区には顔くらい出しておかないと色々あるのかもしれない。
実際、「祭りにまったく興味がない」と言いながら屋台の後ろを歩いてた女の子もいた。
飽きたから帰る、ってわけにもいかないんでしょうな。
そういう話はうちの地区でも少なからずあるので理解出来る話。

電気をつけながら登ってくる屋台。
ホタルイカでも釣れそう。
右隣で愚痴ってる女の子情報&左隣の情報通おじさんの解説を聞く限り、登りで電灯つけるのは異例だとか何とか。

下ってくる神輿。
この後、下の練り場でぶっ壊されることになる運命。

太陽が沈んで少しした頃。
隣の女の子が「寒い寒い」と言い始める。
そんな言葉を聞いていると、こっちもどんどんと寒くなってくる。
ここで「その2」で立てたフラグの回収。
昼間はあんだけ暑いと思っていたが、厚着してきて良かったと心から思う。
いや~、厚着してきて良かった!


夜の練り場。

しかし厚着しててもやっぱり少し肌寒い。
目の前のふんどし野郎共は本当に凄い。
それ以上に、ふんどし一丁でコーラフロート食ってる目の前の少年のほうが凄い。
お前の腹は本当に大丈夫なのか?

このあたりで本格的にもう帰ろうかと思い始める。
山頂にあった屋台も神輿もほとんど下山した。
練り場は満員すぎて見学出来ない。
カメラの電池も切れた。
これ以上、この祭りの場にいても何も見れないし、撮影も出来ない。
そう思って適当な屋台に付いて下山することに。
しかしここからが長かった。

動画にも写っているが、ここの山道は自動車が通れる程度の幅はある。
しかしながら、今は屋台がその道幅をほとんど占領しているし、前後にも長い列があるからほとんど通行出来ない。
屋台を担いで行くのが伝統。なので少しずつ休憩しながら下りてるため、スピードも出ない。
当然ながら夜の山道だから足元は見えない。
更にやっかいなことに、この時間になってもまだ登ってくる人が目茶苦茶多い。
屋台を担いでいる時にその横を通るのは自殺行為でしかないから、屋台が動いてる時は大人しくしてるしかないし。
結局、下りた時は20:30分くらい。
つまり1時間ほどかかったことになる。

後からGoogleマップを見る限りでは、山頂から妻鹿駅側へ抜ける道が確認出来たが、本当に使えたのかは謎。
少なくともテキ屋があった場所の裏あたりなので、隠れて見えなかったし、他の人も使ってなかったように思う。

これが下りてきた時の階段。
一見すると空いてるように見えるが、あまりに人が多いために警察が登りを禁止し始めたからそう見えるだけ。
この階段の上の部分が本当に酷かった。
無理矢理上がろうとする人と下りようとする人で押し合いへし合い。
屋台が動いてる時は動けないのに、無理矢理上がろうとする人がいて、どうにもならず。
キレた若い男が赤ちゃん抱いてる若い女性をタックルで突き飛ばして無理矢理押し返そうとして大惨事になりかけた。
一瞬、明石の花火大会での子供圧死事故を思い出したほど。
本当に、本当に丁度タイミング良く、その瞬間に一人の警察官が上がってきて割って入って事なきを得たが、あれは警察が来るタイミングが少し遅かったら階段ドミノで大惨事になってもおかしくはなかった。
恐らく自分も巻き込まれて、こんなBlogとか書いてる場合じゃなかったかもしれない。

帰るため、山陽電車白浜の宮駅に向かおうとするも、この人混み。
この周辺は地理的に山と山の間の谷底。
来た時に通った練り場の前を通らないと白浜の宮駅方面には出られない。
だがこの人混みでは通過するのも大変そう。
さっきまで人混みに揉まれていた身としては、もう人混みは遠慮したいところ。
こりゃ駄目だ、とすぐに諦めて方向転換。

反対側は寂しい感じ。
さっきまでの喧騒が嘘のよう。

振り返って撮影。
一人だけパーティーから締め出されたような物悲しさがある。

元々、白浜の宮駅側から帰れない場合は妻鹿駅まで歩くつもりだったが、本当にそうなるとは思ってなくて詳しい道を調べてなかった。
少し進んだところにいた交通整理のガードマンに妻鹿駅までの道を聞いて進む。

右折してすぐ。
更に寂しい雰囲気に。
この後はもっと人通りも明かりもない地域を歩くことになった。
はっきり言って女性にはオススメしない帰宅コース。


このまま十数分歩いて妻鹿駅へ。
そのまま鈍行で帰宅。
今日はここまで。お疲れ様でした。





まとめ
良くも悪くも地域の祭り感がある。
岸和田のだんじりなど、大きなお祭りとは違って観光客を呼び込んで地域の活性化を目指すような意図はほとんど感じられない。
だがそれ故に伝統を感じることが出来る。
地元民による地元民のための祭り。
下手に観光客に媚びて痛々しい感じになるよりは良い。
外からの観光客は祭りの邪魔にならないようにひっそりと溶けこむ。
動画を見たらわかると思うが、観光に来てる外国人ですら溶け込んでいる。
それがこの祭りの『外』からの楽しみ方なんだろうと思う。



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